何もかも全部看護師の自分1人に押しつけられて完全にキレた

身を守るためにキレたようなもの

現在41歳、既婚で子どもが2人、いまは専業主婦をしていますが、看護師としては20年近いキャリアがあります。総合病院で10年勤務したあと、訪問看護や治験、クリニック、老人ホームなどでも勤務しました。訪問看護をしていたときの話なのですが、本当にキレました。キレて辞めなければ、自分が完全に壊れていたと思います。

上層部が全く現場をわかっていない

そこは、総合病院の訪問看護ステーションでしたが、経営は別で独立採算を取っていた訪問看護ステーションでした。でも売り上げは総合病院に行きますし、私たちの雇用保険や給料なども総合病院の管轄でした。何が独立採算制なのか、よくわかりませんでした。そういう経営体制だったからなのかもしれませんが、本当に現場のことは何もわかってなかったんだと思います。おかげで、私1人で訪問看護の患者さん50人担当とか、とんでもない状態になっても何もしてくれないどころか、赤字だからとさらに新規を増やそうとしたのです。

気がついたら看護師は自分1人だけに

そこは、最初からスタッフが所長を入れて5人しかいないステーションでした。そのうち1人がうつ病になって長期間休んだあと退職し、続けてもう1人が妊娠してあっという間に産休に入ってしまいました。もう1人は事務職で看護師ではなかったので、私と所長の2人で訪問看護の患者さん50人を回していた時点でもうとんでもなかったのですが、その所長まで家庭で不幸があって長期休暇に入ることに。いくら看護師を増やしてくれと訴えても、半日パートがたまに来るくらいで、実質私1人体制になってしまいました。

体を壊すほど働かされても超薄給

もともと休みは4週6休しかなかったのに、その休みもほぼないという状況になりました。それどころか、早朝でも夜間でも呼び出しの電話がかかってくると、出なければなりません。激務とストレスで腰痛を悪化させてしまい、体が変に曲がってしまって真っすぐ体を起こして歩くことができなくなってしまいました。それなのに、正職員としての給料は手取り12万円だけ。手当をつけても、17万円でした。

誰にどれだけ訴えても何も変わらず

看護師を増やせないなら患者を減らしてくれとも訴えたのですが、経営が……とか、患者さんたちとの長い付き合いだから……と言うばかりで、一向に状況は変わりませんでした。総合病院の経営がよくなかったとかで、銀行に買い取られて病院のトップの人たちのさらに上に銀行経営者が配属されている病院でした。その銀行の人と飲みに行く機会があったので相談はしましたが、銀行側は赤字経営の改善が最優先だとかで、特に何もしてくれませんでした。

さすがに限界を超えてキレて辞めた

何度訴えても患者は減らない、スタッフは増えない、仕事量は増える一方、給料は上がらない、一向にその状況は変わらないので、所長が復帰したその日にキレて辞めました。もう本当に限界だったと思います。辞めたあとは、休んで家でゆっくりして腰痛を直して、体が元の状態に戻ったときに別の就職先を探して働き始めました。次の職場は、当然給料と休みを重視しました。職場環境については、言いたいことはきちんと訴えて、何も解決しないなら体を壊す前に辞めた方が得策です。